健二は夏希と交際しており、佳主馬もそれを祝福する。
恋愛とは程遠い、なのに密やかに種が芽吹いているのです。
大学に進学した健二と受験生になった佳主馬。
成長期を迎え健二と肩を並べるまでに背が伸びた佳主馬。
それぞれの胸に今までとは少し違う感情が生まれたのです。
夏希の「別れましょう」という言葉を微笑んで受け止める健二
佳主馬の心はなぜか鉛の塊を呑んだように疼くのです。
夏希と別れたことで、上田に姿を見せなくなった健二。
この夏は二人にとって転機となる年だったのです。
すれ違いながらも、お互いの絆を深めていく。
数年越しで結ばれた二人は、再び騒がしくも暖かい上田に向かうのです。
大学院に進んだ健二と、東京の大学に進学した佳主馬。
二人は、気恥ずかしい思いをしながら共同生活を始める。
甘く蕩けるような蜜月が始まるのです。